海夫社呉社長インタビュー記事

 WRM店長の長部です。

 
 
4月下旬から5月初旬に世界卓球選手権が横浜で開催されていましたが
その間、藍鯨2でおなじみの海夫偉業科技有限公司(以下海夫)の呉社長が来日されていました。当店は海夫と直取引を行っているため是非この大会期間中に一度商談しましょうという話になり、大会期間中3度にわたり商談。海夫はラバー藍鯨2は有名ですが、その他のことに関してベールに包まれたメーカーということもあり、WRM店長たってのお願いでインタビューを決行しました!そのインタビューの模様をみなさんにご報告します。
 
 
WRM:呉さんこんにちは。御社が初めて発売したラバー藍鯨2が日本で販売され、性能の良さに、多くの日本ユーザーに気に入り、海夫・藍鯨2という名前が日本でもとても有名になりました。もっと多くの卓球ユーザーに御社を知ってもらえるように簡単なインタビューさせていただきたいと思います。
 
呉社長:よろしくお願い致します。
 
 
WRM:まず最初に、海夫偉業科技有限公司の歴史について教えていただきたいのですが。
 
呉社長:弊社は1985年に創立しました。最初は有機接着剤の研究および生産を行い、中国で約90%のシェアを占めている会社です。2007年からITTFが無機接着剤の使用ルールを改定したことで、弊社が開発した無機接着剤がITTFのルールに満足できる中国で唯一のメーカーとなりました。また、昨年から1年間弱の時間をかけ、初めてのラバーを開発し中国とヨーロッパーに発売し、とてもいい評価を得ることができました。今年は中国天津に新工場を建設しました。ITTFは頻繁なルール改定を行っていますが、すぐにルールに対応できるよう、技術を常に改良しています。今年の6月にはラケットも発売する予定で、現在中国国チームで試打してもらっています。評判が良ければ予定通りに発売します。
 
 
WRM:ところで呉さんは会社を作る前はどんな仕事をされていたのですか?
 
呉社長:私は最初、中国のある化学工業研究所に3年間勤務していました。その後北京体育学院に入り4年間勉強し、卒業後、卓球学校やスポーツ会社や貿易会社を経営したりしていました。
 
 
WRM:呉社長は化学関係の会社で勤務されていたんですね。
 
呉社長:そうですね。卓球用具開発の基礎は、この期間で身につけ経験も積むことができました。
 
 
WRM:藍鯨2の開発はいつから始めていたのですか?どうしてラバーの開発経験のない御社が、こんな性能の良い商品を作ることができたと思いますか?
 
呉さん:藍鯨2は昨年の5月から開発を始めました。ITTFのルール改定により、無機接着剤のルールに変わったので、ラバーの製造技術にたくさんの工夫をしました。弊社は科技公司(科学技術会社)なので、もちろん得意な分野です。藍鯨2は発売してからも継続して商品を改良しています。
 
 
WRM:今回、当店に1回だけ販売を認めていただいた藍鯨2世界卓球仕様は、現在も国チームの選手が使用しているものと己打底という以外、同じ仕様ラバーということですが、今まで当店が日本で販売していた藍鯨2との性能の違いについて教えてください。
 
呉社長:今回のラバーは今まで販売していた藍鯨2の技術改良後の新藍鯨2(※新藍鯨2は来月発売開始予定)にさらに、国チーム用に材料・品質を選び抜いたラバーで新藍鯨2に比べ特にパワー・スピード性能に優れています。また、ITTFの基準に適合するようスポンジの厚さや接着剤の匂いに対してとても厳しい基準を設けています。
 
 
WRM:藍鯨2以外の新商品を開発してますか?
 
呉社長:現在はいくつかのラバーを既に開発しています。性能もとてもいいです。特に新藍鯨2と新白鯊2、後はスピード型と回転型の表ソフトも近いうちに発売する予定です。皆さん、楽しみにしていてください。
 
 
WRM:今日はわざわざ世界卓球大会期間中の貴重なお時間をさいていただき、ありがとうございました。最後になりますが、日本の海夫ユーザーにメッセージをお願いします。
 
呉社長:私はとても日本の多くの消費者たちに感謝しています。今回来日して、日本のユーザーの皆さんに短期間で藍鯨2が気に入られたことがわかり、海夫の技術にさらに自信を持つことができました。今後私たちはずっと継続してもっといい商品ができるように努力していきたいと思います。今後とも海夫をよろしくお願い致します。本当にありがとうございました。
 
 
WRM:ありがとうございました。
 
 
 
呉さんとは今回の来日期間中に3度お会いしました。
呉社長の印象は、40代のとてもジェントルマンなお方・・・。
もちろん会社の技術もすばらしく、また品質面をとても気にされている方です。
 
 
一度呉社長の卓球の試合をされている場面を見ましたが
卓球もかなりのツワモノ・・・私が試合したらおそらく秒殺ですね (^^;

商品は自分で試して納得がいくものだけを発売するとおっしゃってました。
 
今後卓球メーカーの台風の目となることは間違いなさそうです。
 
 
皆さん楽しみにしてくださいね!


 
 

■WRM藍鯨2世界卓球仕様発売スケジュール

 
藍鯨2世界卓球仕様は以前から皆様にお伝えしている通り
藍鯨2ユーザーが国チームと同じ仕様のラバーを使いたい
(※己打底ではありません)と望んでいることを伝えたところ
 
呉社長のご厚意により1度だけ注文を許された商品で追加発注が行えないことご理解ください。
継続使用されたい方は予備のご購入をおすすめします。
 
尚、いろいろな表現で藍鯨2が発売されているのでまとめておきたいと思います。
 
 
当店が確認している藍鯨2は
 
 
藍鯨2 グリーンラベル
藍鯨2 ピンクラベル
藍鯨2 グリーンラベル 己打底
藍鯨2 ピンクラベル 己打底
藍鯨2 ピンクラベル (真空パッケージ)
藍鯨2 ピンクラベル 己打底(真空パッケージ)
藍鯨2 国チーム用 (後ろに国の刻印で真空パッケージ)
藍鯨2 国チーム用 己打底(後ろに国の刻印で真空パッケージ)
新藍鯨2 (真空パッケージ)
新藍鯨2 己打底(真空パッケージ)
新藍鯨2 国チーム用 (後ろに国と新海夫の刻印 真空パッケージ)
新藍鯨2 国チーム用 己打底(後ろに国と新海夫の刻印 真空パッケージ)
藍鯨3 紫スポンジ
藍鯨3 紫スポンジ 国チーム用
 

藍鯨2世界卓球仕様 は 新藍鯨2国チーム用です。
 
 
ラバーのスポンジ面に国の刻印と新海夫の刻印があり真空パッケージに入っています。
 
 
新藍鯨2国チーム用は現在国チームの選手が使用している商品と
己打底という以外同じ仕様になります。
(※紫スポンジは藍鯨は郭躍選手用でまた別物です。)
 
 
己打底に関してはJTTAAの刻印が藍鯨2にはなく
日本卓球ルールにあるJTTA公認接着剤を利用していないということもあり
ルール上 ??? ということもあり当店では販売を見合わせています。
このためメーカーにも 「未打底」 の商品を作っていただきました。
 
 
また当店が販売する新藍鯨2国チームとただの新藍鯨2(市場販売品)も別物です。
ご注意ください。
 
 
5月27日 ご予約分発送済
6月初旬 藍鯨2世界卓球仕様 第2回販売開始
6月中旬 藍鯨2世界卓球仕様 第3回販売開始 売り切り後 販売終了。
 
 

新藍鯨2については6月中旬頃発売を予定しています。価格は未定です。